中坊進二氏の京都お勧めの湯豆腐
中坊進二氏の勧めで京料理を食べに行きました。
京料理は、中華料理やフランス料理と同様に、
一ブランドとして獲得されている世界的に有名な料理でもあります。
京料理では京都独自の壬生菜や九条ネギ、
万願寺唐辛子などが使われています。
野菜や乾物、大豆加工食品が中心で肉や魚はほとんど使われませんので、
関東の料理に比べて薄味になります。
そして最大の特徴は、味だけでなく五感をフルに
体感する料理と中坊進二氏が教えてくれました。
料理の見た目や香りだけでなく、食器や食事をする場所までを整えることで、
料理を愉しむことができるのが京料理の特徴なのでしょう。
正しく見るもよし、食べるもよしという
京都のこだわりが詰まっていると言ってもおかしくはありません。
今回、中坊進二氏の勧めで訪れた京料理屋は湯豆腐で有名な京都・南禅寺でした。
普段、私は冷奴や湯豆腐は家で食していましたが、
京都・南禅寺の湯豆腐は別次元の美味しさでした。
木でできた器に湯豆腐としいたけ、紅葉のモチモチした何かと食用の葉っぱが入っており、
調味料は鰹節、生姜、ねぎ、醤油だけでしたが、それが実に奥深い味を提供してくれました。
メインの豆腐の素材が根本的に違うのか、とても濃厚な味がしました。
たかが湯豆腐ごときでこれほどの味が出せるのかと、正直涙を浮かべる程に感激しました。
さすが、老舗と呼ばれる京料理屋なだけはあります。
今回は湯豆腐のみを注文しましたが、中坊進二氏によると、京料理はまだまだ奥が深いそうです。
湯豆腐など序の口で、魚の汁物が美味しい京料理屋や山菜の天ぷらが
美味しい京料理屋など、実に豊富なバリエーションが京の街にあるそうです。
また機会があれば是非、京都の美味しいお店を案内して欲しいところです。