中坊進二が教える紅葉スポット:醍醐寺
京都は神社仏閣古都の街でもあるが、
その外苑は自然が残る紅葉スポットの側面も持っている。
京都に詳しい中坊進二が言うには、醍醐寺の紅葉が一番見応えがあると言う。
醍醐寺はJR京都駅より南東に進んだところにある寺社で、
世界遺産の一つにも数えられている。
醍醐寺は三つの層から形成されており、入り口に近い方から『三宝院』、
『下醍醐』、『上醍醐』と分かれており、建立された時期も異なる。
古い順に907年頃に『上醍醐』の薬師堂と五大堂が完成し、
926年に『下醍醐』の釈迦堂が951年に五重塔が落成した。
その後、少し時を空けて1115年に
『三宝院』が建立され現在の醍醐寺の完成に到ったそうだ。
また、京の都はたびたび災禍に見舞われ、
ほとんどの寺院は焼失して現在ある寺社は復元したものになるが、
幸運にも醍醐寺の五重塔は当時の姿を留めている。
その他、醍醐寺には15万点におよぶ国宝や重要文化財が保管されている。
文化的に非常に価値の高い醍醐寺だが、自然景観もまた観光の目玉とされている。
中坊進二は紅葉のベストスポットと称賛するが、
醍醐寺の魅力は四季全てを楽しむ庭にあると言われている。
春の桜、夏の針葉樹、秋の紅葉、冬の雪景色の中の梅…。
特に春の桜は、太閤豊臣秀吉が歴史的に有名な花見を行った舞台としても知られている。
醍醐寺の秋の紅葉は『京都紅葉スポット』にも選ばれるほどに有名だが、
紅く染まる落葉広葉樹以外にも紫の萩や黄色のツワブキなど小さな秋の色も見せてくれる。
中坊進二が数ある京都紅葉スポットの中から
醍醐寺を選ぶのも頷けるというものだ。