中坊進二が行く京都御所の鬼門を守る猿ヶ辻


京都には様々な有名な寺院などの観光名所があります。
しかし、あまり知られていないマイナーな場所もまた
歴史を感じることができ、非常に面白いと中坊進二氏は言います。

例えば、京都御所。
普通、京都御所の中を見学するには事前にハガキで応募しなければなりません。
しかし、それ以外にも京都御所には多くの見どころがあるとのこと。
その一つに「猿ヶ辻」が挙げられると中坊進二氏は言います。

猿ヶ辻は京都御所の鬼門を守るとされています。
そのため、猿ヶ辻の外壁には角が無く、凹んでいるのです。
猿ヶ辻という名前の由来ですが中坊進二氏曰く、
屋根の軒下のひさしの部分に金網に捕らえられている猿が
いることから来ているようです。
これは、“夜な夜なこの猿が屋根から飛び出し悪戯をして、
鳴く声が天皇の耳に入った”
ということから
金網内に閉じ込められたそうです。

また、1863年にこの猿ヶ辻にて尊攘派の公家である
姉小路公知が殺される「猿ヶ辻の変(もしくは朔平門外の変)」
という事件が起こったと中坊進二氏が教えてくれました。
この事件は土佐勤王党の党首・武市半平太の命で、
薩摩藩士・田中新兵衛が行ったとされていますが、
田中が自刃してしまったことから事件の真相が闇の中に消えたそうです。
ただ、この事件の影響で薩摩藩が御所警護の任を
解かれてしまったと中坊進二氏が教えてくれました。

鬼門ということから、
このような事件が起きてもおかしくはないのかもしれません。
京都の歴史について中坊進二氏のおかげで、
より興味を持つことができました。