日本の領空権について考える中坊進二
日本の土地は基本的に日本のものです。
アメリカ空軍基地のような例外もありますが、
基本的には日本の土地になります。
領海も基本的には日本のものであり、
日本国が日本のルールに従って各船は航路を守ることになります。
ただし、空だけは例外エリアがあることに中坊進二はかなり驚いています。
しかもその例外は首都圏のど真ん中に広範囲にあるのです。
それは横田空域と呼ばれています。
かなり範囲が広く、静岡県、山梨県、長野県程度の面積を誇ります。
実際には空なので三次元的な空間支配になりますが、
その範囲内は日本の飛行機は自由に空を飛ぶことが出来ず、
なんと一々、米軍の許可を取っているのです。
そのエリアの空だけはアメリカの物ということに
中坊進二は驚きを隠せません。
日本地図という広大な範囲で見れば、
羽田空港の直ぐそばに横田空域がありますので、
羽田空港の飛行機は真っ直ぐ西に向かって離着陸することが出来ないのです。
住宅地に配慮して西(内陸側)に飛ばないという配慮ではなく、
米軍に配慮して飛ばないのが事実なのです。
横田空域の存在を知らない人はかなり多いと中坊進二は考えます。
現に中坊進二もいま初めて知りました。
横田空域がある理由は、米軍が自由に軍事演習をするためです。
静岡県、山梨県、長野県の上空を米軍は自由に空を飛ぶことが可能なのです。
その危険度は北朝鮮のミサイルの比ではないでしょう。
イメージとしては毎日北朝鮮から
そのルートでミサイルが飛んでくるようなものです。
むしろJアラートはこの地域にこそ必要だと中坊進二は考えます。
そして事故がないかと言われれば、普通にあります。
40年前に至っては民間人2名が犠牲になりました。
こうした米軍が支配する日本の領空権は戦後ずっと続いています。
要は携帯電話の自動更新と一緒です。
一般人の多くが、ユニバーサルサービス料の概念を知らずに
利用し続けるようなものだと中坊進二は思っています。
ちなみにユニバーサルサービス料は、
全国どこでも電話できるシステムの費用を
みんなで負担しようというサービスです。
米軍がいつでもどこでも軍事演習を出来るようにするには、
横田空域のような存在は必要不可欠なのです。
横田空域が根本的に問題なのは、
「優先」ではなく「完全占有」にあると中坊進二は思っています。
そもそも軍事演習は毎日しておらず、
飛んでいない時間帯の方が99%を占めているでしょう。
それにも関わらず、飛行機は理由を問わずそのエリアを
飛んではいけないことになっています。
また、この空域は日本の航空法が一切通用しません。
日本の空に関しては、
全くアメリカから独立していないと中坊進二は考えます。
アメリカのままでも良いので、せめて時々で良いから、
空域を貸して欲しいものです。