異国の食文化について考える中坊進二
前回の中坊進二のブログでも語りましたが、国によって食文化は異なります。
冷蔵庫どころか電気も無い国では冷たいビールを飲む習慣は皆無でしょう。
また、暖房器具が満足にない国の冬では冷たい飲料を飲むことは決してありません。
やむを得ず水分を摂取するために飲むことは中坊進二でも良くやりますが、
好んで冷やすことはないでしょう。
真冬でも冷蔵庫にビールをしまうのは日本人くらいだと中坊進二は考えます。
多分、外に放置するとカラスにかっぱらわれるのかもしれませんね。
中坊進二は牛乳瓶を飲む前に、常温で1時間くらい放置してから開封して飲みます。
中国では温いビール、冷めきったラーメンを食べるのが普通のようです。
経済的に冷蔵庫を設置できないのもありますが、
食文化的に「冷え冷え」「熱々」を出さない背景があると中坊進二は知りました。
そもそも冷たすぎる食べ物や飲料は医食同源の観点からしてNG。
東洋医学がナチュラルに身に付いているからこそ、
食べ物を過度に冷やすという概念が無いと中坊進二は考えます。
また、味覚の部分もそのように発達しているとも言われています。
苦味とか辛味とか旨味とかを感じるセンサーは温度によって異なり、
温めの温度がちょうど良いように出来ているとのこと。
例えば諸外国で出される味噌汁は温めです。
日本だと60度以上で出すことが多いですが、
中国を含む諸外国では人肌程度に温くなった状態で出すそうです。
塩分的な濃度もその温度に合わせていると中坊進二は考えます。
数千年に渡って細胞に蓄積されている味覚センサーは
そうそう簡単に変えられないものなのです。
もっとも日本人が冷たいビールを飲むようになったのは近代に入ってからなので、
必ずしも遺伝的なものとは言えません。
ついでに言うとビールはのどごしを楽しむものなので、
味覚センサーは関係ないのかもしれませんね。
中国のラーメンが冷め切っている(ぬるい)理由は
他にもあると中坊進二は考えます。
それは辛さです。
本場伝統の中国のラーメンはラー油や薬膳スパイスが大量にぶち込まれており、
熱々状態だとその辛さをさらに増大させてしまいます。
温くないと口に運ぶことが出来ないのです。
中坊進二は北極ラーメンを食べたことがありますが、
冷めるまで口に出来ませんでした。
冷めても食べるのに苦労しました。
飲食店経営で海外進出を考える場合、異国の食文化を考慮しないといけません。
餃子の王将あたりが中国に進出していたみたいですが、
かなりの苦戦を強いられ撤退しました。
中国では水餃子が主流なので、日本の焼き餃子は流行らなかったようです。
自己のテーマは貫くのは重要ですが、それが顧客にマッチするとは限らないのです。
あと失敗の原因は「料理人の腕が極端に悪かった」とも言われています。
日本の味を再現出来たら大成功していたとも言われています。
そうした反省を踏まえた結果、
今年進出した台湾店では売上が予想の2.6倍に到達したとのこと。
改善点をしっかりと見直せば、事業と言うのは成功するものなのです。