京都の精進料理を食べる中坊進二
最近、中坊進二が知ったこととして、
精進料理とは坊主が普段食べている食事のことではなく、
殺生を禁止した食事全般を指す言葉なんだそうです。
具体的には、葬式のお通夜で出されるお食事も、
精進料理に区分されます。
昨今、健康ブームによってこの精進料理が注目されてきて、
精進料理専門の料理屋も少しずつ出来ています。
健康に気を遣っている人以外にも、特定の動物が使われた食品を
口にすることが出来ない人(イスラム教徒、ユダヤ教徒etc)からも
高い評価を得ています。
精進料理とベジタリアンを誤解している人は多いかもしれません。
中坊進二も最近まではそうでした。
ついでに言えば、精進料理にもベジタリアンにも種類があります。
地域性があり、京都ではここからここまでの食品は食べていい、
というように時代や地域によって少しずつ変化しています。
例えば、鶏肉や豚肉は、殺生によって得られる食べ物なので、
京都に限らずどの地域でも禁止されていますが、
卵や乳製品は摂取しても良い(ラクトベジタリアン)という考えがあります。
また、煩悩への刺激を避けるため、
ニラやショウガなどの刺激の強いものの摂取を禁じているところもあります。
使用する調味料にも制約が色々とありそうです。
隠れて動物性の出汁を使うこともあったとか。
精進料理は割とケースバイケースなことが多いのです。
規制の緩い精進料理でしたら、中坊進二でも食べ続けられそうです。
そうした精進料理ですが、「もどき」が多いことでも知られています。
ちょっと違いますが、中坊進二が食べている豆腐ハンバーグが良い例です。
湯葉を加工してハムを作るといったこともしています。
食感だけでも本物と同じようにするべく、
当時の料理人は色々と工夫を重ねていました。
少し前には埼玉県のお寿司屋さんにて
地元で採れた野菜をネタに使った寿司が有名になり、
今まで精進料理に馴染みの無かった若い人をも取り込むことに成功しています。
なお、京都の料亭などで出される精進料理は
懐石料理から派生したものになります。
そのため、非常に見た目を重視した料理となっています。
もちろん、殺生が禁止されていますので、野菜中心のメニューになります。
ですが、色とりどりの野菜のおかげで、
見て楽しい食べておいしいという日本食ならではを一度に味わうことが出来ます。
京都にいらした際は、精進料理も体験してみてはいかがでしょうか。
お寺によっては精進料理を提供しているところもあるので、
観光とセットで頂くのもいいかもしれません。